全国安全週間

 

71日(土)から77日(金)までは、全国安全週間です。全国安全週間は、労働災害防止活動の推進を図り、安全に対する意識と職場の安全活動のより一層の向上に取り組む週間です。この機会に職場における労働災害防止活動の大切さを再確認し、安全活動にお取組みください。

林材業労災防止協会の分析によれば、平成25年〜28年の木材製造業死亡者数は、43人で、木材等製造業作業12件(28%)、車両系荷役運搬作業及びコンベヤー移送・転送作業13件(30%)、非定常作業13件(30%)、その他5件(12%)の割合となっている。

その内、車両系荷役運搬作業・コンベヤー作業での再発防止対策をみると以下のとおり。

@フォークリフト等による荷役作業再発防止対策

 車両系荷役運搬作業のうち、フォークリフトによるものが3件で一番多く、次いでトラック2件、ショベルローダ2件となっている。フークリフト作業では、後退中のフークリフトに「激突された」事例が多い。トラック作業では、積荷の上からの転落や積載原木の落下によるもの、ショベルローダでは行程中のショベルローダに激突した事例である。

ア フォークリフト作業における再発防止策

・作業計画の作成、運行経路の表示、立入禁止区域の分離徹底

・運行経路、作業方法等を示した作業計画を定め、関係作業者に周知徹底

イ トラック荷役作業における再発防止対策

・過積載の禁止、積荷の上部はかまぼこ型にし、荷縛りを確り行うこと。ロープ解き作業は、荷の落下の危険がないことを十分確認して作業を行うこと。

Aコンベヤー作業における再発防止対策

・コンベヤー取扱責任者の選任と非常停止装置の設置

・非常停止装置を備えると共に、適切な間隔をおいて非常停止ボタンを設けること

・日頃から安全装置、非常停止装置をはじめ、各部の定期点検を確実に行い、整備を怠らないこと

・コンベヤー周辺の整理整頓

また、非定常作業における再発防止対策として、メンテナンスや掃除等では運転停止と起動装置の施錠と表示板の設置をすること。

・メンテナンス及び清掃等を行う時は、機械の運転を停止すること。ただし、運転中に作業を行わなければならない場合は、回転軸等危険な箇所に覆いを設けること。

・一定期間ごとに行う非定常作業や予測できる作業については、定常作業と同じように作業手順を作成し、作業者全員が作業手順の内容を共有すること

・突発的又は相当の期間をおいて行う非定常作業の場合、作業開始前にリスクアセスメントを実施し、危険の洗い出しを行い、危険要因の低減対策を講じると共に、当該対策を踏まえた作業手順書を作成すること

(当該記事の内容については、「林材業労災防止協会」発行の「林材安全20175月号」に基づくものです。)